近年、家作りへの人々の関心が高まっています。一戸建ての場合、これまでは住宅メーカーや地元工務店に依頼するケースが主流でしたが、最近はごく普通の人たちが、建築家に依頼し、こだわりの家作りをしています。それらを紹介するメディアも多くなっています。

しかし、賃貸に目を向けると、庶民には無縁な高級賃貸は別にして、まだまだハウスメーカーや不動産会社による無個性の味気ない住宅が多いようです。一部にデザイナーズ物件もありますが、私にはその多くが奇をてらったデザイン優先の家にしか見えません。賃貸でも、愛着を持って住むことのできる住宅を作りたいという思いで計画したのが、≪ロフトストーリー徳丸≫です。

建物自体は住戸３つと小さいですが、うち２つは名称からもイメージできるように、縦方向に拡がりを持たせた１階、２階、ロフトの３層吹き抜けのメゾネットです。この建物に１ＬＤＫとか２ＤＫといった従来の間取り概念は通用しません。あえて言うならワンリビング＋ロフト(ワンルームとも異なります)となるでしょうか。

建物の質にもこだわりました。構造は木造ですが、工法は耐震性に優れたＳＥ工法(重量木骨)、全室ペアガラスサッシを採用、内壁もクロスではなく自然素材の塗り壁となっています。設備も最近の賃貸入居者のニーズをほぼ満たしたものとなっています。住宅の質としては一般の賃貸住宅は言うに及ばず、建売一戸建てすら凌駕するものができたのではないかと自負しております。

設計はＳＥ工法、スケルトン・インフィルによる家作りを多く手がけている㈱匠明　一級建築士事務所の建築家、足立幸寿氏、施工はテレビ朝日の人気番組、『大改造!!劇的ビフォーアフター』で複数の建築実績があり、安心工務店ネットでもお馴染みの㈱参創ハウテックです。

本ページが賃貸住宅を探している方々はもちろん、これからの住まい作りに興味をお持ちの方々の参考になれば幸いです。